2008年4月30日水曜日

イタリア人


昨日の晩から、ロミナとマルコのイタリア人の友達がデンマークへ遊びに来ている。
今朝はその友達も一緒にロミナお手製ワッフルとミックスジュースをみんなでいただいた。
朝からハイテンションのご様子はお国柄? はたまた彼等の性格なのか。
「はじめまして。」の挨拶も早々に、今日はみんなでコペン観光へくりだすことに。

手作りキッシュとサラダと紅茶をカバンへつめていざ出発。
今日は多国籍ではなくお相手はイタリア人オンリー。

まあ、みんな陽気によく喋り、笑い、ユーモア満載。
度々のリアクションや着眼点がとてもキュート。
そして、底抜けに親切。
太陽をサンサンと浴びたフレッシュオレンジ!そんなイメージ。

初対面だけど、初対面っぽくない感覚。
後半はロミとマルコとも別れて4人でコペン観光。
マーメイドの前で写真を撮ったり、ラウンドタワーに上ったり、
ショッピングタウンを見て回ったり。。。
よく歩いた一日だ。

今日の移動距離にはさすがのイタリアンも歩き疲れて終止無言に。
そんな一面もわかりやすくて正直なイタリアン。

帰宅後だんだん疲れも癒えた頃に夜はみんなでワインで乾杯。

しばらくにぎやかな日になりそうだ。





























2008年4月29日火曜日

主婦


最近自転車が手に入ったので行動範囲が少しづつ広がる。
隣町までの駅前スーパーまで食材を調達。

「近所のネトより隣町のフォテックスのほうが肉類は安い。」

「フォテックスは品揃えは豊富だが、野菜・果物・米はネトが安い。」

「いや、この前見た時はフォテックスの方が3Dkr安かった。」


もはや二人揃って主婦化しつつある。
しかし、物価の高いデンマークで生活するには重要なこと。
毎日Wordに家計簿を打ち込みデータ化。
後々見直してもすぐに判別できるようにフォーマット処理して、
日毎、月毎の合計支出と合計残高を一目でチェック出来るようにしておく。
もちろんレシートも日毎にまとめて月毎にファイリング。

毎日就寝前にはこれらを入力して、算出間違いがないかチェックをしては
今後の傾向と対策を練るのが意外とおもしろい。
もはや二人揃って主婦化である。

まだ一月分もデータはそろっていないけど、
その内に月毎の平均値算出もして今後の生活に役立てよう。


もはや二人は主婦である。




近所の人と挨拶を交わしながらスーパーへ向かう道中。

















あいかわらず呆れる程にチャーミングな家々が並ぶ。
















2008年4月28日月曜日

パスタナイト


今夜はロミナ&マルコ主催の『パスタナイトパーティー』。
パスタにラザニアやキッシュなど。
コックのマルコは朝早いうちから仕込みに余念がない。
僕らが夕方自宅に戻った頃には、キッチンから芳ばしいチーズの香り。
間もなく、二人の友人もぞくぞくと集まり始めて来た。

陽もちょうどやわらかく沈みかけたベランダで、
お手製レモン酒を片手に「Cheers!」
今夜のメンバーは総勢9名 <イタリア、デンマーク、メキシコ、日本>。
フォトグラファーに精神心理カウンセラーにインターン学生などなど。

陽気なイタリア語。
どっしりデンマーク語。
流暢なメキシカン。
飛び交う英語に時々日本語。。。

聞き慣れない多国籍語に目が回りそうになりながらも
しっかりじっくり相手の目と口の動きを見ながら必死に聞き取る。
(聞き取れとるのか?)
お互いの作品を見せ合ったり、価値観を共有したり、
国籍も年齢も関係なく意思、感情、思考を伝達し合うほど
相手のことのみならず自分自身の思考をも再発見することがたくさんある。
すごいよ『コミュニケーション』って。

続々とテーブルに並べられるイタリアの家庭料理。
さすがコックマルコ!
「Buono!! Buono!!」
勝手に笑顔になっちゃうんだもんな。
やっぱりすごいよ『食』って。

ここで生活すること、ロミナとマルコのおかげで
こうしてたくさんの人達とも出会えれる事。
本当素敵なことだとおもう。
つくづくすごいよ『巡り合わせ』って。

食後は、ほのかな明かりが灯るベランダでカードゲーム。
みんなの笑い声は最後まで絶えることのない、
『おいしい』パスタナイトでした。



The photo is coming up soon...




2008年4月27日日曜日

CPR


月曜日に住民登録と健康カードの申請へ市役所へいってきました。
市役所とは思えない程、クリーンでシンプルなオフィス空間。
対面式の3連デスクが3カ所に点在しており、
番号を呼ばれた人は、担当者のデスクでそのまま手続きを行います。
(イメージ的には、同僚同士がデスクで軽いミーティング。ていうくらいとてもラフ)

デンマークでは住民登録をするとCPRという個人ナンバーが発行されます。
医療の保障をうけたり、銀行の口座を開いたり、図書館で本を借りたりなど、
国の公共サービスを受ける時にはこのCPRが必要となります。
またEU圏内や一部の国によっても同等の保障も受けれるとのこと。

逆にこのCPRひとつでその人の住所や家族構成はもちろんのこと、
その人がどこの銀行口座を開いているのか、図書館でどんな本を借りたのか、
どんな病気でどの医師に掛かったのかなどの個人データが常に
このCPR上にアップデートされていくという仕組み。
IT先進国であるが故のシステム。

国がまとめてIDデータを管理化している様子は、

ますますヨーロッパならではの合理性とシステム能力化をうかがえる。
国自体がどでかいサーバー!なんてイメージがどんどんふくらむ。


またデンマークは家庭医制度を設けてあるらしく、
住民登録の申請時と同時に希望のドクターを選んで登録しておくことができます。
パソコンのモニタ上に地域のドクター名簿がずらりと映し出されて
「さあ、どのドクターが良い?」という具合なのだが、
ドクターの選択基準が何なのかも分からない僕らからすれば、
病院が自宅から近いことと、ドクターの年齢が幾つくらいなのか。
ぐらいの判断基準しかない。

申請自体は、もう終わり?というくらいシンプルなもの。
パスポートとビザのコピーをとって、用紙一枚に日本の住所と現住所を記入するだけ。
これで、その場でCPRナンバーを発行してもらい、
あとは10日程で自宅にイエローカード(保健カード)も届くというシステム。

ようやくこれでデンマークの公的サービスを受けることもできるし、
短期スクールへの受講も場合によっては無料で受けることも出来る(はずです)。
またその学校探しが結構たいへんそう。



日曜日のニューハウン地区





























2008年4月26日土曜日

舞台裏


街のにぎわいも活気づく土曜日です。

今日は観光日和。暑いくらいの快晴です。

先日のお茶会にご招待していただいたバレエダンサーのご夫妻と
今日はコペンハーゲン市内を観光してきました。
ご主人はデンマーク国外の方なのですがデンマークの歴史にとても博学な方で、
行く先々の建物や時代背景についてひとつひとつ丁寧に解説していただけました。

そして、ご主人のお仕事場でもあり、舞台でもあるデンマーク王立劇場へ。
今日は特別にと、なんと舞台裏まで見学させていただけたのです。
そこでは、舞台袖から生の舞台稽古まで拝見することができました。
きわめて貴重な体験です。

王立劇場の『舞台裏』『舞台袖』は、『表舞台』同様にとても神聖な場所です。
なので、ダンサーさんであれ大道具さんであれ、舞台裏や舞台袖に入る人達は、
みんなジャケットを脱いでから足を踏み入れるのがルールです。

そのまま移動して、今度はたくさんの大きな舞台セットが集められた舞台裏へ。
表舞台の演出がスムーズに進行できるように
広くて天井の高いこの大きなスタジオですべての段取りが行われるそうです。


優雅であり、情熱的でもあるバレエ公演の舞台裏では、
多くのダンサーやオーケストラ、舞台監督に大道具さんなど、
たくさんの
プロフェッショナル達がこの舞台裏で現場を支えているのです。


背中全体をピンと正されるような舞台裏の空気です。


The Royal Danish Theatre :
http://www.kglteater.dk/


Old Stage















The Opera














The Royal Danish Playhouse

2008年4月25日金曜日

BANG & OLUFSEN


僕は印刷物が大好きです。
紙にインクで刷られているあの2次元の世界です。

たとえば、街を歩いていたり、美術館へ作品を見に行ったとして、
きれいな椅子やランプたちが立派にディスプレイされていたとしても、
やはり気になるのは、カタログやパンフレットなどのグラフィック。
そう、やっぱり紙とインクの世界が好きみたいです。


今日はBANG & OLUFSENの直営店を訪ねてきました。
BANG & OLUFSENはデンマークを代表する老舗オーディオメーカーです。


BANG & OLUFSEN :
http://www.bang-olufsen.com/japan/















波打つ流線型のオーディオや、風になびく麦の穂のような電話器、
円錐形のみで重ねられたスピーカー、スクエアに縁取られたシンプルなモバイルフォン。
店内はため息ものの秀逸なプロダクトデザインの宝庫です。

さらに注目すべきは、それら秀逸なプロダクトに添えられたカタログなどのグラフィック。
きれいです。美しいです。潔いです。シンプルです。

そもそもBANG & OLUFSEN自体のプロダクトデザインが斬新という理由もありますが、
それら斬新な製品群をもってしてもブレることのないコンセプトワークや、
外観デザインの要素をムダなく最小限にアイキャッチ化することで、
シンプル且つクリアに
BANG & OLUFSENの世界観を伝えています

これはあくまで自己解釈に過ぎないけれど、いつもカタログに目をみはっては、
レイアウトやトリミング、ページ構成からフォントの使い方、白場の配分など。
心地良いインスピレーションを受けています。

良いものは良い。

例にならって本日ここでも、
たくさん
のカタログをいただきました。
すぐに見たい。。。はやる気持ちを抑えつつ。


こういう瞬間の刺激の加速が大切です。


http://www.bang-olufsen.com/














http://www.serenatamobile.com/














2008年4月24日木曜日

一枚のピッツァ


だれか聞いてくださ〜いっ!!

マルコとロミちゃんがすんごくいいこなんです(泣)

昨日のひょんなことからチャレンジしたアップルケーキのおすそ分けもあってか、
夜にレストランから戻ってきたマルコが「ハッピ バ〜スディトゥ〜ユ〜♪」と
鼻歌まじりに大きな箱を受け渡してくれました。
もちろん僕等は誕生日でも何でもないのですが、
少し照れ隠しでもするかのように陽気にさしだしてくれたのです。
「昨日のケーキがおいしかったから二人で食べて」と。

箱の中身は、竹の子入りのマルコお手製ピッツァです。
マルコなりに日本の食材に近い材料でトッピングをしてくれています。

なにがそんなにうれしいかって。
仕事中にも関わらず「おっそういえばあの二人にピザでも持って帰ってやろう」と思い、
わざわざ作ってくれて、それを大きな箱のまま両手で抱え、人の多い中央から電車を乗り継ぎ、
うれしそうな笑顔でここまで持ち帰ってきてくれているではありませんか。。。

その情景。。。その行為。。。その発想そのものに私は甚く感動したのです。

一枚のピッツァからしみじみと人間を感じることのできた
素晴らしく『何でもない日』の素敵な夜でした。

grazie!!




2008年4月23日水曜日

お茶会


今日もデンマークは快晴。空に浮かぶは、絵に描いたようなふわふわ雲。

本日午後からはデンマーク在住の日本人の方々とのお茶会のご招待をうけています。
人のあつまる場面があまり得意ではないのですが、
今日はみんな初対面の人達ばかりなので少し楽しみ。
約束のお宅へ到着して、そろそろと扉を開けると、
もう既にみなさんテーブルを囲んでの談笑中です。
多くの方はご主人の海外赴任でご家族ごとデンマークへ来られています。
在住期間は去年から赴任されているという方から既に5〜6年という方も。
本日のお茶会へご招待してくださった女性の方は国際結婚をされ
ご夫婦揃ってのプロバレエダンサーさんでした。
普段接点のない方とのこういった出会いも国外での暮らしならでは?
先輩方のたくさんのアドバイスもいただきながら充実したお茶会となりました。


夜は相方の提案で無水鍋で作る『アップルケーキ』に挑戦。
薄くスライスしたリンゴを敷き詰めた上に生地を流し込み、
あとは20分ほど火を通せば出来上がり。
デンマークで初めてのお菓子作り。
慣れない電気コンロでの火加減に少々苦戦。
表面は少し焦げ付いたものの、味は大満足。

夕食後には本日2度目のお茶会となりました。

ロミとマルコにもおすそ分け。



2008年4月22日火曜日

自転車


ジャジャンッ!!
念願の自転車納車です。

mさんのご好意で滞在中に限りお借りすることができました。
どうもありがとうございます。















後輪だけパンクしていたので昨日修理へ出しました。

そしてその修理の仕上がりが27時間後。
さすがですデンマーク。自転車屋さんまでスローライフ。


さて、コペンハーゲンは自転車大国。
小さな子供から大人まで、一人当たりかならず一台は所有しています。
どこを見渡しても自転車、自転車、自転車。
だけど今だに「チリンッチリンッ(ベル音)」なんて聞いていません。
みんなスマートに規律良く自転車ライフを送っているようです。

もちろん、電車内に自転車の乗り込みはOKですし、
自転車専用道路もちゃんと整備されています。
自動車と同様で、自転車も右側通行です。
逆走なんて行為はあり得ません。
放置自転車も厳しく罰せられます。
また、荷台への二人乗りも交通違反です。
その際の罰金はおよそ500DKK(驚)

だけどマナーを守って正しく乗ればエコロジーにもつながります。
自転車好きの僕からすると、なにより見ていて気持ちが良い。
これからこのバイクと送る自転車ライフが楽しみだ。
でもまずはデンマーク人のスピードの速さと正確な交通ルールに
慣れることがマナー向上の近道のようです。



そういえば、こんなにも自転車台数が多くて、
道幅もすごく広い国でもないはずなのに、
自転車が通行の妨げになっていて迷惑!!
なんて場面には遭遇していない。

と、ふと思わず自分の国を思い返す。


2008年4月21日月曜日

小さなお食事会


今夜はささやかな日本食会です。

フラットメイトのロミちゃんとマルコくんへ、
私たちが普段食している日本の家庭料理を味わってもらいたいと思い、
日本の庶民的な定番メニュー『生姜焼き定食』をつくることに。

献立:
◎豚肉の生姜焼き
◎肉じゃが
◎大根と人参と玉ねぎのお味噌汁
◎白ご飯
◎煎茶

ふたりにしっかり喜んでもらいたい!
昨日の晩からこの献立のことで頭がいっぱいでした。
味がよくしみるように、昨晩のうちから肉じゃがを作りました。
ふたりがお昼にお出かけしている間に、スーパーへ買い出し、
生姜焼きの下ごしらえ、白米のつけおき、お味噌汁の準備を済ませます。
夕方にふたりが帰宅してからご飯を炊き始めて、お肉も焼いて盛り付けます。

料理をしている最中もコックのマルコと日本食の好きなロミちゃんは
調理の工程にも興味津々です。
お米を炊こうとお水を注げば「その液体は何を注いでいるの?」とか、
しょうゆの匂いにも「ソイソースね!良い香り!」とか、
お鍋の蓋をあけては「これは何味のスープなの?」とか、
そこで「味噌スープ!」と答えると、
「オー!ミショスープ!食べてみたかったの!ファンタスティック!」。

、、、なんだかとてもたのしい。

すべての準備が整いみんなで「いただきます!(日)」「Buon appetito!(伊)」。
















- - - 食べ始めてからの会話の一部 - - -

ロミ「どれから食べるのか順番があるの?」

マルコ「もちろんお箸でいただくよ。」

ロミ「ジンジャーがきいてておいしい!」

マルコ「ミソスープが食べてみたかったけどレストランではなかなかおいていないの。」

ロミ「グリーンティ(煎茶)がおいしい!お代わりもらってもいい?」などなど。
















ふたりとも醤油味にも抵抗なく楽しそうに食してもらえたのでホッと一安心。
にぎやかな食卓を囲みつつ、話題は日本のフードやアニメ、映画や小説家の話に、
イタリア語と日本語の話、ふたりの交際話、出身地であるベニスの話。

話題は尽きぬまま夕食も終わり、今度はビールを飲みにベランダでお話の続き。
そこで、シネマ専攻のロミちゃんにポートフォリオも見せてもらいました。
パパとコペン巡りをしている時のたくさんの写真をBGMにのせたショートムービーです。
ダンディーなパパと、楽しげに微笑んでいるロミちゃんが写った写真たち。
そこにはシンプルだけど愛するパパへのたくさんのメッセージが込められていました。


静かな街の小さなお食事会。

ふたりに出会えて幸運です。


2008年4月20日日曜日

ミーティング


今日は日本の企業の方とお会いしてきました。
この5月よりコペンハーゲンでパンショップを出店されるということで、
是非とも何かお手伝いをさせていただきたいと懇願したところ、
本日ミーティングを設けていただけました。

出店地域のリサーチも含めた、近所の高品位なカフェで
コーヒーをいただきながら和やかにミーティングは進んでいきます。
デンマークでの衛生品質管理能力の高さ。
就業率や所得・人件費に関するパーセンテージなど。
なかでも驚いたのが、デンマークでは就業率98%という驚異の数値。
ほぼ全員に職が分配される制度にあるため、
例えば面接を募集してもデンマーク人が面接に来ることは少なく、
8〜9割くらいはスウェーデンなどの周辺諸国の人達らしい。

日本に比べて、マーケット層は複雑ではなく、
こちらではチェーン店という概念は薄いようである。
そのかわり、多く残るのは老舗といわれる菓子店、パン屋さん、用品店など、、、
いかに地元から愛されるか。
ストレートでシンプルなだけに、高いコミュニケーション能力と最高の品質が問われる。

日本の企業がこうした地域密着型で出店および起業するケースは、
デンマークにおいてはおそらくはじめての試みであるとのこと。
熱い活気に溢れ、切磋琢磨していく日本の企業者に
逞しい精神力を学ばせていただいた貴重な一日でした。

充実したお話と、まだ改装中の店内を見学させてもらい、
本日のミーティングは終了。
具体的に事が動き出すのはおそらく5月に突入してから。
しかし、それまでに調べておく事や手続きする事もたくさんある。
ひとつひとつ慎重に、楽しみながらこなしていこう。

余談:
改装中の現場に置かれていたセメント袋に見覚えが。
大阪時代に製品カタログを手がけていた外資系工業製品でした。
こんなところでお目にかかれてなんだかうれしい。



清潔でハイセンスなオーガニックカフェ emmerys

2008年4月19日土曜日

Hej hej!!


土曜日。今日もコペンハーゲンは青空。
今日はmさんのご自宅へ遊びに行ってきます。
手土産には近所のパン屋さんの手作りクッキーを持って行こう。

お店に入ったときには「Hej!(ハイ)こんにちは」
おつりや、レシートを受け取れば「Tak!(タック)ありがとう」
お店を出るときには「Farvel(ファヴェル)さようなら」
ベビーカーに乗っている赤ちゃんに「Hej hej!(ハイハイ)バイバイ」

デンマークのママやパパはみんな大きなベビーカーを押しているので、
エレベーターでベビーカーと乗り合わせたときや、
電車で譲り合う時などは、赤ちゃんにむけて「Hej hej! ハイハイ」とごあいさつ。※photo1
もちろん親しい友人との別れ際も「Hej hej! ハイハイ」です。
あいさつまでかわいらしい。




mさんのお宅は閑静な集合住宅街。
デンマークでは建物の1階部分は「hal ホール」とカウントするので
日本でいう2階からが1階、2階、、、とカウントしていきます。
mさん宅はデンマークでいう2階の角部屋。
長い廊下に、角部屋ならではの明るいリビング。
気持ちの良い風が部屋のなかを通り抜けます。

早速お土産のクッキーを、、、とお渡しすると、
なんとすでにmさんの旦那様お手製クッキーが(驚)。※photo2
またこれがうまいっ!!
あまりのおいしさにレシピまでメモさせてもらいました。

その後もおいしいお菓子をいただきながら、
デンマーク生活での知恵や見所スポット、安いスーパーや自転車屋さんでの交渉術?
などなどたくさん教えていただいて、メモや地図への書き込みもたくさん増えました。
また、クリエイターである旦那様は日本文化のことはもちろん、
日本のグラフィックデザイナーやプロダクト、建築にも大変精通されており、
デンマークと日本のデザイン事情やトレンド傾向、リアルレポートなど、
思いのほか専門分野での貴重なディスカッションが行えたことに感激しました。

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、気づけば6時間も経っていました。
(デンマークは夜の8時でもすごく明るいので、ついつい時間の経過を忘れてしまいます。)
そしてご親切にも、使用していないからと自転車を1台貸していただきました(驚)※photo3
ほんと、手取り足取りたくさんありがとうございます。

コペンハーゲンが夏をむかえる頃、野外シアターでも観に行きましょう。
とお約束をして、ここでもお別れ際に「Hej hej!」とお宅を後にしました。





2008年4月18日金曜日

憩いの場


周辺散策を試みようと、Google Earthでお家の近所を検索。
すると、近くに大きな池のある公園を発見。
今日は天気も良いし、その公園までジョギングをしに出かけることに。
家から10分ほどでその公園の入り口はありました。
さらに30分ほど緑の中を小川伝いに進むと、
その突き当たりに大きな池はひろがっていました。
陽を受けてきらきらとまぶしい池のほとりには、
小さなカフェが一軒あります。
そこでは、平日にも関わらず、
ベビーカーを押し子供たちと戯れているお父さんの姿、
カフェでアイスクリームの順番待ちをしている家族、
老若男女を問わず池の周りをジョギングしている人達。
まさに、憩いの場。。。

そんななか、最近耳にしたこんなおもしろ調査話を思い出しました。
『地球上で国民の幸福度はデンマークが第1位。』ご存知でしょうか?

そんな調査結果にやけにうなずける光景でした。


Bjergparken




2008年4月17日木曜日

お誘い


先日、奇跡的な巡り合わせに恵まれたお相手は、
コペンで唯一のJapanese Food店を営む女主人さん。
とても気さくで爽快な笑顔が印象的なmさんはなんと同郷です。
ほかにも驚きの共通点が出てくるわ出てくるわ。
ここがコペンの中心ということを忘れてお話に夢中に。
そんな出会いの中、今度の土曜日はmさんのご自宅へとご招待をいただきました。
長年コペンでの生活をされている日本の方の生活には興味津々です。

お誘いついでというわけではないですが、
シェアメイトのロミとマルコへささやかながらの
日本食を食していただこうと思い招待状をそっとお部屋の前に。
今朝はみんなと日本食の話題になったばかりで、
ふたりとも日本食にご興味がおありのご様子。

でも、マルコがコックだから緊張します、、、。



2008年4月16日水曜日

ご飯のこと


デンマークの物価が高いというのはご存知のこと。
消費税(25%)込みで、日本の100円均一なるものは、
こちらでは230円均一(10Dkr)となるわけです。(1Dkr=23円換算)
いかんせん、賃貸事情はさらに悪く家賃も日本のゆうに2倍はくだらない。

しかし、高い高いと嘆いていても生活ができません。
そこで市民の見方“スーパーネト”へ買い物に行くと、

>ジャガイモ2kg=15.0Dkr(345円)
>シャンプー500ml=9.95Dkr(230円)
>オリーブオイル500ml=21.95Dkr(505円)
>胡椒100g=4.50Dkr(104円)
>お米1kg=5Dkr(115円)

うん、まずまずなリーズナブル感です。
物価が高くても、倹約生活を心がけておいしく楽しい日常にしていきましょう。
☆お手軽節約レシピ募集中☆


ブロッコリーとポテトとベーコンの炒飯

2008年4月15日火曜日

お引っ越し


朝9:15にAbsalon Hotelのチェックアウトをすませる。
大きなトランクを押してまたもや移動です。

10:00ちょうどにデンマーク生活での記念すべきはじめての入居先へ到着。
これからお世話になるシェアメイトのロミナとマルコにご挨拶。
入れ替わりで住んでいたフラットメイトのシンガポール人のジャンミンは、
この日に合わせてもう既に部屋をきれいに片付けてお引っ越ししていた。
お家自体も明るく大きいのだが、お部屋も清潔で明るく暖かい。
簡単なミーティング後、家のキーをもらい家のことや洗濯の説明を済ませる。

トランクの中の荷物をクローゼットへ整理していると、
ロミは今から学校、マルコは仕事先のレストランへと出かけていった。
荷物の整頓も落ち着いた頃、お腹も空いてきたので手作りのサンドをほおばる。

ヨーロッパではここのようにひとつの家または部屋を借りて、数人の他人同士でシェアをするという生活スタイルは珍しくはなく、とりわけプライベートの賃貸物件数が極端に少ないここデンマークの若者のあいだでは、このようなシェアシステムがもっぱら主流のようです。
ここのハウスもデンマーク人のオーナーが留守の期間だけ賃貸に出しているということ。そして、あとちょうど2ヶ月でオーナーが戻ってくるので、ロミナとマルコにとってもどうやら僕らが最後のシェアメイトとなるようだ。

しかし、さすが北欧。お家の作り、ランプ、カーテン、色のチョイス、近隣の景観整備、、、どれをとってもすべてが新鮮。
ひたすらカメラのシャッターを押し続ける。

幸運にもデンマーク到着1週間でこんなにも素敵なお家で生活が始めれるなんて想像もしていなかった。それだけデンマークでの住居探しは想像以上に本当に過酷。
しかし、これからまだまだやることは山のようにある。
ひとつひとつコツコツとこなしていこう。

ロミナ&マルコ今日からよろしくお願いします。
ひとまずお家が決まったので乾杯。


2008年4月14日月曜日

巡り会い


こちらに到着して早々にたくさんの出会いもありすべてを書ききれていない。
話は前後するが、コペンハーゲン到着翌日のこと。
幸運にもコペン在住の日本人女性の方と出会う機会に恵まれる。
お互いに、驚き?感激?な、共通点の深い素敵な出会い。
しかし世界は案外せまい。

こんなにも奇跡的な巡り合わせがあるものです。
本当に驚きの滞在2日目のお話でした。


今夜はホテル生活最終泊。
明日からは初めてのシェア生活がスタートです。




Christianshavns Kanal を散歩

2008年4月13日日曜日

ヤコブセン



住居が無事確定したので少しは落ち着く。
今日は日曜日、コペンの風はあいかわらず強いが空は快晴。
パンとチーズとタマゴをリュックへ、コペン探訪へとくりだす。
宿泊先のホテルからもほど近く、コペンハーゲン中央駅からすぐのところにある
ガラス張りのモダンな建築、ラディソンSASロイヤルホテル。
設計者のアルネ・ヤコブセン(1902−1971)は、成型合板などの新素材や新手法に挑戦し、
数々の名作を生み出した偉大なる建築家。
国内外の公共建築を始めとして、有名なエッグチェアやスワンチェア、
アントチェアや家具・カトラリーなど建築から照明のスイッチに至るまでトータルでデザインし、
その集大成がこのSASロイヤルホテルというわけです。
606号室はヤコブセンルームとして、ホテルが作られた当時のデザインがそのまま残されているそう。

これからの日常の隣には、こんなにも貴重な生の空間が現実として存在しているわけで、
そこに自分が立っているということの事実に変な戸惑いと緊張感が全身を伝わってくる。
いままで幾度となく資料や文献に目を通しながら、ヨーロッパのデザインを夢見てきてたことだろうか。
ようやく自分がデンマークへいることを実感してくる。
念願のヤコブセン、この国でこれから生活をしてゆく、これは夢ではないだろうか。
今、言葉では表しようのないほど、素直に“うれしい”としか頭に浮かばない。




RadissonSAS HOTEL → egg chair → Signature




































2008年4月12日土曜日

ズゥンズゥンだったけど


昨日のIslev駅から中央駅まで戻った後、2、3ブロックほど町の外に向かって
Østerbrogadeという町まで歩いて行った。
路地沿いに連なる画廊や雑貨屋などももちろんだが、途中で広々とした堀に出会う。
コペンハーゲンは海辺の町なので、海やそれに続く運河などが風景の一部になっています。
海だけでなく陸地の中にも堀の跡がいくつかあり、その水面が点在しているところが、
コペンっ子たちの都会の中の憩いの場所、野鳥の楽園、格好のジョギングコース、
という役割を担っているようです。
もともとコペンハーゲンはシェラン島と対岸のマルメとを結ぶ港として始まったそうで、

コペンハーゲンというドイツ語名の元になる、デンマーク語名の「ケーベンハウン(København)」は、
「商人(Købmand)」の「港(Havn)」から由来していて、
今もコペンハーゲンの中央駅の名前はKøbenhavnと記されています。

とまあ、歴史はたくさんあるのですが、
この長距離徒歩&到着からほとんどゆっくりできていなかったのと、
ダブルの疲労感におそわれて今朝から頭痛ズゥンズゥンでした。
なので頭痛薬飲んで今日はホテルでゆっくりお休みしてました。

夕方買い出しに出かけると見事に!
スーパーさえも、まぁみなさまもお休みされておりました。
体調も回復したひとときをカフェで費やす素敵な時間となりました。


Sortedam Sø(ソルテダム堀)の公園にて。




2008年4月11日金曜日

会えた日


今日は人と会う為、朝から中央駅より電車で15分ほどのIslev駅まで向かう。
そのお相手は、デンマークのお部屋物件サイトにフラットメイトの募集をしていた女性で、
日本を発つ前からメールで幾度か彼女へコンタクトをとっていました。
出発間近になった頃、お互いの条件も見合わず一旦交渉を終了させていたのですが、
コペンハーゲン滞在2日目にして、今度は向こうから
「まだお部屋をさがしていますか?」とのメールが届いた。
タイミングよくすでにコペンへ到着している旨を返信すると「It's perfect!」との回答。
ならばもう直接会って現住のフラットメイトも含んでの合同ミーティングをしましょう。
という運びとなった訳である。

お家の場所は閑静な住宅街といった感じで、
色とりどりのかわいらしい大きなお家たちが軒を連ねていた。
11:30彼女が駅まで自転車で迎えにきてくれた。
「はじめまして。」
幾度にわたってメールを交わしていた他国の人と現地で実際会えたことに少し感動した。

交換留学生として大学でシネマを専攻しているイタリア出身の彼女。
同じくイタリア出身でコペン市内でコックシェフをしているという彼。
大学で経済を専攻しているというシンガポール人の男の子。
みんな気さくに穏やかな笑顔で迎え入れてくれた。
とても親切な印象だ。

まだこのフラットメイトの中に加われるかどうかはわからないけれど、
でもなにか特別なつながりに思えた一日であった。


Islev駅にて。 国鉄のポスター

2008年4月10日木曜日

のこしておくもの


今回の渡航にあたって、どうしても日本から持っていきたかった道具がいくつかあります。
そのなかのひとつ、祖父から譲ってもらったOLYMPUS-35EC。
もちろん祖父はまだまだ元気なのだが、その祖父が若かりし頃より愛用していた道具のひとつ。
彼はその当時もこのファインダーの向こう側を好奇心とともに覗いていたのだろうか。
自分もまた、この先も、当たり前という名の貴重な瞬間を、
募る好奇心とともに同じファインダーの向こう側を覗けるだろうか。

当たり前の毎日をのこしておくもの。

この1年は、のこしておきたい瞬間があふれすぎてもブレないようにかまえていこう。







Absalon Hotel にて。